気軽に美術・工芸を体感できる場

金澤料亭は美術、工芸作品に気軽に触れることができる場所です。なぜ、金澤料亭で美術、工芸作品を愛でることができるのでしょうか。

その理由は、金沢の歴史と文化にあります。安土桃山時代から江戸時代にかけて、茶の湯と能は文化の中心であったとされます。茶の湯は、道具として工芸品を用い、邸内の装飾品として書画の名品を用いる文化であり、茶の湯の盛んな地域は美術工芸も盛んになりました。

加賀藩初代藩主前田利家、2代利長ともども茶の湯に深い関心を寄せ、千利休やその弟子から手ほどきをうけています。

3代利常は、歴代藩主中、最も茶の湯を中心に、美術工芸、文化振興に力を注ぎました。5代藩主綱紀も利常に負けない一流の「文化大名」で、この間、藩主主導で加賀藩の美術工芸の世界は確立されます。茶人の仙叟宗室が職人を招いて焼かせた楽焼系の大樋焼をはじめ、宮崎家の茶の湯釜、漆器や九谷焼、金工などが発達していくのです。

歴史と伝統、そして「もてなしの心」を大切にする金澤料亭は、こうした美術工芸品を用い、展示している場なので。料理は新鮮な素材と巧みな調理技術だけでは、完成せず、料理を引き立てる器、場を演出する調度品、雰囲気を醸し出す美術品があって、一体となった文化を形成します。

限られた時間の中でも、金沢ならではの美術工芸品を体感することができる金澤料亭を訪ねてみませんか。


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